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2006年5月10日 (水)

2つの手塚

 朝日新聞の1面に、手塚治虫先生関連の記事が2つ。

 

 1つは、GHQが収集した幻の手塚漫画が発見されたというもの。小品ではあるけれど、まさにお宝の発見、という感じ。たまに、海外で日本の名画などが見つかることがあるけれど、その作品の生き残る力みたいなものを感じます。「モナ・リザ」みたく、盗まれても戻って来る絵とかね。

 

 もう1つは、手塚治虫文化賞。これは、選者の中に、萩尾望都先生がいらっしゃるので、信頼している賞なんだけど、大賞の吾妻ひでおさんの「失踪日記」も、短編賞の伊藤理佐さんの「女いっぴき猫ふたり」も、エッセイ漫画である点が興味深い。

 

 吾妻さんの漫画は、不条理ギャグという印象が強いのと、絵が苦手なので、子供の頃友達の家でちらっと読んで以来、読んでいないのだけど、「失踪日記」が話題になっているというのを知って、骨の髄まで漫画家って感じの人なんだと驚いた記憶があります。マン喫に置いてあったらちょっと読んでみたい気もするけど、エッセイ漫画って、置いてないんだよね~。

 

 短編賞の伊藤理佐さんについては、「やっちまったよ一戸建て!!」を今年に入って読んだところだったので、驚きました。掲載されている写真も、作風と全然違ってえらく可愛く(失礼!)、へぇぇという感じ、いい意味で裏切られたなと。私は、伊藤さんの書く他の漫画は、興味のないジャンルのものなので、未読なのですが、伊藤さんご自身が、受賞のインタビューに答えて、「手は抜いていないが気は抜いている『女いっぴき』と、すごい時間をかけて創作している『おいピータン!!』の両方が同時に評価されて、不思議な気持ち。努力の方向が分からなくなりました」と仰っていて、「やっちまったよ一戸建て!!」を読んで、そういうゆるい雰囲気を感じていたので、あえて書き分けていると知り、すごく納得。また、「女いっぴき」については、更に、「私にとっては後書きのような作品。つまんなくってもだれも文句を言わないような」と仰っているのですが、文句は言うと思うゾ(苦笑)。でも、この言葉で逆に、「女いっぴき」の方は読んでみたくなりました。

 

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早春の雨

 

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「やっちまったよ!!一戸建て(1)」伊藤理佐(著)

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